2011年2月17日(木) 9回連続講座後の AJALT 相談出張                教材素材『リソース型生活日本語』を使いこなそう! 

文化庁委託講座受講の皆さま
 昨年7月から9月にかけての連続講座が終わって5ヶ月、受講時の熱い思いや意欲は何らかの形で教室活動に生かされているものと思います。
 長年の教え方から抜け出せなかったり、生活日本語に移行するのが難しかったりの人もいるかと思います。そこで、受講後6ヶ月になろうとしているこの時期に、AJAJTに相談出張をお願いしました。皆様との情報交換の集いを兼ねています。

公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)  所属 講師 松尾 恭子先生


内容: 教材素材『リソース型生活日本語』を使いこなそう!      
【1】多言語目次の使用                             
  ・スペイン語ベトナム語・中国語・韓国語・ペルシャ語
  ・ポルトガルスペイン語ミャンマー語・英語
【2】会話例は参考として使う
   各地域に必要な写真、イラストなどを用意する
【3】会話の場面別にまとめる  
  ・リソース型の会話+私たちの町の会話+私たちの街の情報

 
※参加8団体が地域の日本語教室に合わせた、私たちの町の会話と私たちの町の情報を作ってみました。
 災害に備える 防災のパンフレットをもらう

ポイント1 つくえやテーブルの下で身をまもる
ポイント2 台所の火を消す
ポイント3 ドアをあけて出口をつくる
ポイント4 火が出たらしょうかきで消す
ポイント5 ラジオとかいちゅうでんとうをよういする
ポイント6 つなみは、いそいで高いところへひなんする
ポイント7 ひなんは歩いて、もちものは少なく
ポイント8 へい、がけ、川に近づかない
ポイント9 正しいじょうほうで、おちついて行動
ポイント10 協力しあって、たすけあう


パンフレットは漢字や難しい言葉が多いので、ひらがなで手づくりプリントをつくっておく
その他、地域の避難場所や非常用品などのパンフレットや手づくりプリント
交通事故に対処する 
火事に対処する
 
盗難に対処する


福岡市防災センタ-

〒814-0001 福岡市早良区百道浜1丁目3-3 電話:092-847-5990  
ホームページ http://www.fuku-bou.or.jp/


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行政サービスを受ける、各種届を出す


“お知らせ” 

松尾恭子先生から「ことばの地図」の紹介がありました。ゴールデンウイークの間はダウンロード出来るようです。

「ことばの地図」は日本語のゼロの段階の方に日本語で無理なく会話を進めていくための道筋を示したものです。私自身、日本語を始めて教えたときから30年間の試行錯誤の結果をここに記しました。もちろん皆さんは、相手に応じて順番や語彙を工夫してください。しかし最初の方の提出順はこの順番が最も効果があったといえる順番をそのまま書きましたのでぜひこの順番を試みてください。



(財)ひろしま国際センター:http://hiroshima-ic.or.jp/index.html



※この「ことばの地図」は、地域で日本語支援活動に関わっている皆さんに、幅広くご利用いただきたいという作成者(松尾先生と犬飼先生)の意向により、〜平成23年4月30日まで無償でダウンロードできるものとします。ただし、商業目的の利用や再配布は禁止します。また、この教材は現状で完成ではなく、これからも「進化し続ける」ものであることから、予告無く改定される場合があります。